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[帰ってきた沖釣り探偵K(第8回)]東京湾のマサバが減ってるって本当なの?

隔週刊つり情報編集部

探偵Kは秋に旬を迎えるマサバが大好きである。

沖釣りを始めたウン十年前から毎年、東京湾でマサバを釣って、おいしく食べてきた。

とりわけ、たまに釣れる40cm近い “いいマサバ”は、脂が乗っていてべらぼうにうまい! 

ところが、である。

最近の東京湾では、その“いいマサバ”がてんで釣れないのだ。

個人的には昨年11月(ウイリー五目船。久里浜沖にて)と今年1月(ビシアジ船。走水沖にて)に1尾ずつ釣っただけ。

釣行の写真

こんなアジがバリバリ釣れてうれしいんだけど。

基本データFILE01 「そもそも東京湾でマサバはよく釣れていたのか?」

今回取材に訪れた三浦半島鴨居大室港の五郎丸では、数年前まで「午後トロサバ乗合」なる乗合船を夏~秋に出し、夏はゴマサバ、秋はマサバと脂の乗った旬のサバを狙っていた。

ところが、「ここ数年はサバがめっきり減っちゃって出船していません。いい日には2時間も釣れば大きなクーラーが満タンになったもんですよ」と店主の福本清行船長はため息をつく。

トロサバ乗合の舵を握っていた息子の福本一行船長によれば、「出船していた当時は、根に着くサバの群れを狙っていました。夏はゴマサバ中心でしたが、秋になるとマサバがよく交じるようになって、多い日には釣果の3分の1をマサバが占めることもありました」と話す。

なお当宿で周年出船しているアジ船でも以前はマサバがよく交じったというが、最近はめっきり少なくなっているという。

餌の写真

「秋の終わりに湾奥から下ってくるマサバの脂乗りったら、そりゃ~凄かったよ!」とアサリをむきながら語る福本清行船長。

今日の狙いは君たちではないのであ~る

監察官Kを伴い、マサバを求めて出かけたのは、三浦半島鴨居大室港の五郎丸。

さっそくビシアジ船担当の山口船長にマサバの出没状況を聞いてみると、「そういえば、10月に入ってから一度もお目にかかっていないですね」と無情なお返事。

「秋から冬はマサバがよく交じる時期でしたよね?」と迫るも、「そうなんですけど、まったく釣れていません」とキッパリ。

想像以上に厳しそうな現実を受け止めた上で、この日は午前、午後と通しでビシアジ船に乗船、意地でマサバを狙うことにした。

マサバ獲得作戦は「ハリを目立たせる。エサを目立たせる。アジの泳層の少し上を狙う」ってな、「サバを避けてアジを釣る方法」の真逆。逆転の発想だ。

第1ラウンドの午前船は、神奈川の古山さんグループの仕立船に交ぜていただき出船。

ポイントは観音崎沖の水深45m。

底から2~3m上を狙うよう船長から指示があったので、オレは持参したサバエサで底上3~4m付近を徹底的に攻めることにした。

さー、こい。マサバよ、こい!!神様仏様、どーぞわたくしめにマサバの釣果を与えたまえと釣り続けた結果は、25~35cmのアジ14尾。

無線で周囲にいた僚船に聞いてくれた船長によると、どの船もマサバはもとよりゴマサバすら1尾も上がらなかったという。

うーむ、これが令和元年の東京湾マサバ事情というヤツか?気を取り直して挑んだ第2ラウンドの午後船は、9人の釣り人とともに乗合でチャレンジ。

午前とほぼ同じポイントを攻めた。

マサバ狙いを再開して30分がたち、ついにその時(らしき)がやってきた。

不意に竿先がズキューンと突っ込み、明らかにアジではない魚がヒット。

願えばかなう。

なせばなる。

嗚呼、マサバ(きっと)よ、待っていたぞ~!そして仲乗りさんが差し出すタモに収まったのはマ、マ、マ・・・マダイ、1.7km。

今日は、チミじゃないんだよ。

結局、30~38cmの大アジを20尾も釣り上げてタイムアップ。お~い、マサバよ!どこへ行ったんじゃ~い?

釣行の写真

(左)幅広デップリのアジが連発。午後船で36尾を釣って竿頭。(右)三浦半島のビシアジは目下、初心者でも楽しめる好模様が続いている。

(左上)午前船は神奈川の古山さんが仕立てた船に便乗させてもらった。(左下)おいしそうな中アジのダブル!(下真ん中)幅広デップリの35cm級。脂が乗って抜群にうまい。(右上)釣れてるときに数をのばすのは手返し。(右下)食べておいしい三浦半島のアジは女性にも大人気。

基本データFILE02「五郎丸のビシアジ釣り」

釣り船の写真

五郎丸は初心者でも訪れやすいアットホームな船宿

五郎丸では周年、午前および午後の半日釣りでアジ船を出している。

オモリ130号を使用したいわゆるノーマルタックルのビシアジ釣りで、鴨居~観音崎沖のおいしいアジを狙うことにこだわっている。

本誌発売ごろは同沖の水深45~60m前後を狙い、冬が深まるとさらに深場を狙うこともあるという。

親切、ていねいな接客をモットーとし、アットホームな船宿ゆえ、ベテランはもちろん初心者や初訪問の人も安心して楽しめる。

釣り具と餌の写真

(左上)沖揚がり後は若おかみの幸子さんが手作りのおでんで迎えてくれる。(左下)コマセはイワシのミンチ。(右上)仕掛けはハリス2号の2~3本バリが標準。ビシの貸し出しもあり。(右下)付けエサはアカタン。アオイソメや今回探偵Kが使ったサバの切り身などは持参。

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今回の調査結果「東京湾のマサバはここ数年、 減少傾向にある!」

■まずは東京湾のマサバについて知っておこう

日本近海のマサバは、大きく分けて、主に東シナ海の中~南部で産卵する群れと、主に伊豆諸島近海で産卵する群れの二つに分類されている。

関東近海で釣れるマサバは後者で、太平洋系群と呼ばれている。

春に伊豆諸島近海で産卵を終えたマサバは本来、おおむね春~初夏にかけてエサを求めて北海道~三陸沖へと北上するのだが、その一部が相模湾や東京湾へ来遊することが分かっている。

なお、東京湾内に一年中滞留するようなマサバがいるかどうかは現時点では分かっておらず、夏~冬に東京湾を回遊するマサバも産卵期の春になると伊豆諸島近海へ南下すると考えられている。

このマサバの生態を理解した上で、以下の中川さんの話に耳を傾けてもらいたい。

魚の写真

(左)マサバといえばビシアジ釣りの定番外道だったものだが・・・。(右)今年1月に走水沖で探偵が 釣った45cm、1.1kgのマサバ。

■(神奈川県水産技術センター栽培推進部技師)中川拓朗さんに聞いてみた!

人物の写真

(左上)サバやキンメダイの生態や資源状況についての調査研究を担当。釣りが趣味で、 最近はジギングにハマっているとか。(左下)神奈川県水産技術センターで色いろと聞いてきたぜ。(右)中川技師がマサバの産卵場所などを解説してくれた。

資料の図

参考資料:中央水産研究所所管平成30年度マサバ太平洋系群の資源評価/神奈川県水産技術センター「さば漁況予報」。

■東京湾のマサバは減っているの?

「東京湾内の一本釣り漁獲量は2007年以降減少傾向にあり、東京湾への来遊は確実に減っていることが分かっています。

おそらく、遊漁での釣獲もそれに準じていると思われます。

ところが、太平洋系群のマサバの資源量自体は増加傾向(図1)にあって、ここ数年、マサバの総漁獲量も増えています」

■なぜ、東京湾へ来遊する マサバは減っているの?

「当センターは、東京湾の水温や伊豆大島周辺の塩分濃度などの海洋環境が、東京湾内の一本釣りの好不漁に影響を及ぼしていることを調査研究で明らかにしました。

つまり、海洋環境の条件がそろっていれば、おのずと東京湾へのマサバの来遊量が増えることが分かっています。

ここ数年は、そういった条件がそろっていないということになります」

■今後、マサバが東京湾へたくさん来遊する可能性は?

「条件がそろえば来遊量は増えるはずです。ただし、太平洋系群マサバの資源量と東京湾への来遊量は比例しません。

過去に資源量が著しく低下したにもかかわらず、東京湾の一本釣りが豊漁だった年があります。

ちなみにここ数年、マサバの成長が悪いことが懸念されています。

年代別の年齢―尾叉長(体重)のグラフ(図2)を見ると、2017年は、4歳魚(2013年生まれ)と5歳魚(2012年生まれ)で尾叉長が大きく異なることが分かりますよね。

このことから、2013年生まれ以降は成長が遅れているといえます」

探偵Kの報告書

神奈川県水産技術センターは、東京湾~相模湾におけるマサバ漁獲量を予測する手法を開発しており、毎年6月に速報、8月に確定報として「沿岸さば漁況予報」をウエブ上に公開している。

これを参考にすれば、東京湾へのマサバ来遊量の多少を釣り人も知ることができる。興味がある方は検索してほしい。

ちなみに2019年8月の確定報は「前年並で、平年を下回る」と発表されており、今年の東京湾へのマサバの来遊量は少ないと予想されている。

ただ、東京湾の船長数人にマサバの出没状況を聞いてみると、少数ながら、あちこちでたまに顔は出しているようだ。

来年6月の漁況予報が「前年を上回り、平年を上回る」となることを願うばかりだ。

カムバック、マサバ!

いつものアジ船だったら最高にうれしいマダイも今回ばかりは・・・。

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【隔週刊つり情報(2019年12月1日号)※無断複製・転載禁止】

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