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湘南のアマダイ好感触。潮が動けば大釣りも!

隔週刊つり情報編集部

「ここ2、3日、潮がいかなくなっちゃったんですよねぇ」

出船前の準備を終えた佐藤美弘船長が、そう話し始めた。

今年は例年より早めにスタートした相模湾のアマダイ。

萬司郎丸も連日竿頭の釣果がツ抜けするほどの好スタートを切った。

だが、昨日あたりから潮が動かなくなり、魚が口を使わなくなってしまったようだ。

しかし、萬司郎丸では一昨日、1シーズンで数尾といわれる50cmのシロアマダイが釣れている。

潮流が悪いなど、一過性の出来事にすぎないはずと期待のほうが大きく膨らみ、第十八萬司郎丸に意気揚々と乗り込んだ。

舫もやいをほどいた第十八萬司郎丸は、6時18分に片瀬港を出る。

航程約25分で江ノ島の東側、鎌倉沖でスローダウンすると、1分後には船長からスタートがアナウンスされた。

「はい、どうぞ。やってみましょう。水深は75mです。たぶん潮がいっていないと思いますので、着底したら1m巻いてやってみてください。30秒に1回くらいのペースでゆっくり竿をシャクって誘ってやるとアタリが出ます」

私を除く14名が一斉に仕掛けを下ろす。

どの道糸も真っすぐに立ち、たしかに潮が流れていないようだ。

しかしその10分後、右トモ2番の中野さんが電動リールのモーター音を響かせた。

いきなり30cmクラスのアマダイだ。

その撮影を済ませた直後、視線を周囲に移すと右ミヨシ二番の普照さんの竿先にアタリが出ていることに気づく。

「それ、アタってますよ!」と、すかさず声をかける。

普照さんは出船前に沖釣り初挑戦だと言っていたので、駆けつけて檄を飛ばす。

無事抜き上げられたアマダイも30cmクラスだった。

さらにその15分後、普照さんがまたアマダイを釣る。

今度は35cmとサイズアップ。

「いやあ、ビギナーズラックですよ」と照れた普照さんは満面の笑顔だ。

釣行の様子

青空が広がる穏やかな海でアマダイの引きを満喫

Tackle Guide

萬司郎丸のアマダイ船は、ライトタックルでも楽しめる。

道糸がPE3号以上ならオモリは80号だが、PE2号以下ならオモリは40~60号だ。

ただしオモリの号数は攻めているポイントによっても変わるようなので、釣行前に電話で確認しよう。

仕掛け

(左)仕掛けはテンビン式でハリス3号2本バリ、標準オモリ80号(右)エサのオキアミをハリ軸に真っすぐ刺す。エサ取りが多いときは夜光玉は外そう

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食い渋りもなんのその

その後、中野さんが2尾目となる35cmのアマダイを釣るが、しばらくの間ガンゾウビラメやムシガレイが乗船客たちにため息をつかせる。

「水温が1度も上がっちゃってるしシラスの反応がすごい。普段は1尾釣れればまとまって何人かにアタリが出るんですけど、今日はなんだか単発ですね」と船長がこぼした。

それでも乗船客たちはあきらめない。

右トモの定池さんが30cmのアマダイ。

その4分後に左胴の間の田口さんが同サイズ。

そして定池さんが、この日の最大となる38cmを釣り上げた。

まだまだ続く。

右胴の間の岡村さん、定池さんに続き、ビギナーの普照さんが3尾目。

右胴の間の三宅さん、左ミヨシの中村さんにも30cm級のアマダイが釣れる。

船長がこぼしてからここまで約2時間。

爆釣とまでは言いがたいが、決して悪いペースではない。

そう思った私が釣りの準備を始めると、背後から「タモ!」と叫ぶ声が聞こえた。

カメラを手に駆け付けると、右胴の間の朝倉さんが強烈な引きと格闘している。

船長がタモですくい上げたのは約1m、4.5kgのシイラだった。

この撮影を済ませて釣り座に戻ると、今度は右トモが騒がしい。

駆け付けると定池さんの足元に、85cm、6.5kgのワラサが転がっていた。

「よく上がってきたなあ」と定池さんは言ったが、シイラもこのワラサも、釣り上げたのはアマダイ仕掛けだ。

釣行の様子

(左)ベテランの定池さんが当日最大38cmを頭に6尾でトップ(右)アマダイ仕掛けで6kgオーバーのワラサが釣れた

釣行の様子

(左)ハリス3号のアマダイ仕掛けで1m級のシイラをゲット。お見事!(右)ハリを飲まれたときはハリスの傷を確認しよう

最後の1投で本命!

その後、第十八萬司郎丸は江ノ島沖に浮かんだ。

しかし、なぜか私にはアタリがない。

ガンゾウビラメやムシガレイにまで敬遠されている。

そうこうしているうちに、納竿時刻まで残すところあと30分となってしまった。

取材釣行では、やることがあるため納竿時刻の30分前には道具を仕舞うことにしているが、どうしてもアマダイを1尾釣りたい。

そこで最後の1投と決めた投入に賭けた。

今日は潮が全くと言っていいほど動いていない。

そこで、思いついたのが下バリ勝負。

下バリに付けたオキアミにイメージを集中して誘い、これに食わせる作戦だ。

仕掛けが着底したあと、糸フケを取って1.5m巻き上げる。

あくまでも仕掛けが真っすぐに立っているという前提ではあるが、仕掛け長が2mなので、50cm分のハリスが底に這っている状態だ。

この50cm分のハリスを持ち上げて、下バリのオキアミを海底で跳ねさせるイメージで誘う。

そう考え、ゆっくりと竿先を上げていった。

ブン、ブルン!きた、アタリだ!

合わせを入れ、電動リールのレバーを起こす。

巻き上げている間も竿がガンガンたたかれ、その重みにうれしさが炸裂する。

隣の中村さんも、「それ、きっと本命ですよ」と声をかけてくれた。

抜き上げた30cmオーバーのアマダイ。

最後の1投と決めていただけに、まさに感無量だった。

そして13時過ぎに沖揚がり。

この日は1名だけ本命の顔を見られずに残念だったが、竿頭の定池さんが6尾、船中で36尾のアマダイが釣れた。

サイズ的には27~38cmと、この時期としては型ぞろいだった。

これから秋に向けて海水温が下がっていくと、相模湾のアマダイはいよいよ本格化する。

各アマダイ船の船長も、50cmオーバーのジャンボを狙い始めるはずだ。

秋の相模湾のアマダイに、こうご期待。

(左)竿をゆっくり上下に動かして誘う(右)アマダイの刺身は昆布じめがおすすめ

(左)当日は30~35cmがメインで小型はほとんど交じらなかった(右)アマダイ釣りは女性にも人気

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アマダイのアタリは微妙で分かりにくいこともある。

そのためハリを飲み込まれてしまっているケースが多い。

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隔週刊つり情報(2020年10月1日号)※無断複製・転載禁止

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